2023年7月9日(日)開催
こちらは終了致しました。
「市の和歌山高等女学校で女大学を学んだ花は、結婚の意義と女の役目の一つは子を産み家系を保つことにあると信じていた。」「…紀ノ川沿いの嫁入りは、流れに逆ろうてはならんのやえ。…」作品冒頭で、孫娘の「花」に、嫁入りの覚悟を言うて聞かせる祖母「豊乃」の台詞が印象的な<川三部作/紀ノ川・日高川・有田川>の一つ、『紀ノ川』。本作の初出は『婦人画報』の1959年のことでした。それから5年後の1964年に、終戦直後に黒人兵と結婚し、幼い子を連れてニューヨークに渡った主人公が人種差別と偏見にあう『非色』を発表します。
この『非色』は2003年を最後に、<差別>を扱った作品として重版未定となっていた作品ですが、この程、ついに復刊されました。読み返してみると、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』などの作品と通じるテーマがあり、改めて考えさせられます。
いま、『非色』復刊の機会に、和歌山が生んだ偉大な作家・有吉佐和子を読み返してみませんか? 有吉佐和子文庫のある市立図書館の近くには、開館1周年を迎えた有吉佐和子記念館(東京杉並区の自宅を移築)もオープンしています。そして、和歌山が生んだ偉人と言えば、南方熊楠。その生家や記念の胸像も有吉記念館に近い市堀川(しほりかわ)沿いに並んでおり、海善寺には黒岩重吾のお墓もあります。今回は、生存中からすでに伝説の人物だった南方熊楠と、差別と静かに闘い続けた有吉佐和子、この和歌山市が生んだ二人の偉人等のお話をしながら、神武天皇伝説で五瀬命が絶命したと『記紀』にある雄湊(男之水門)地域を巡ってみます。
*どなたでも事前の申込みナシに自由に参加できます。
*集合場所・集合時間など、詳しくは事務局(電話:06-6775-1567 Fax:06-6775-1568)へ
お問合せください。
*緊急事態宣言などが発令された場合は中止
●コロナ感染防止対策について●
・マスクの着用は、ご自身でご判断ください。(スタッフは着用させて頂きます)
カルチャーウォーキング
参加費 | 会員=1,500円 [資料・保険料等を含む] 一般(会員外)=2,000円 [資料・保険料等を含む] |
その他 | 雨天も実施。 *午前7時に大雨洪水警報発表の際は中止 お弁当、お茶を携行してください。 参加者の不測の事故につきましては、応急の処置以外の責任は負いかねます。 |